本格普及を目指すハイブリッド車の収益性については、ガソリン車の水準に近づいていることを明らかにした。
福井社長は四輪車事業について「どのくらいの円高まで耐えられるかは言えないが、すでに1ドル100円が見えており、90円台で戦えないと仕方ない」と指摘。ホンダは埼玉県に四輪車工場とエンジン工場を建設中で、従来以上に高効率の生産体制を構築しようとしている。福井社長は「ホンダが内製している部品に限れば、新工場は90円台でも十分に戦えるが、問題はその他の部品をどれだけグローバル調達できるかだ」と述べ、海外からの部品調達を増やす考えを示した。
現時点で海外部品の使用率が最も高いのは小型車「フィット」。現行モデルは海外部品使用率を前モデルの5%から17%に増やし、製造コストを下げたという。福井社長は「フィットは海外でも生産しているので、現地の部品メーカーというインフラが整っている。メーカーがさらに力をつけてくれば、軽自動車のような日本専用モデルの部品も安く買える可能性が出てくる」と語った。
<NECと日産のリチウム電池買うのは難しい>
福井社長は21日の年央会見で、ハイブリッド車の本格普及を目指す方針を強調。09年初めに投入するハイブリッド専用車など4車種を揃え、2010年代に年間50万台の販売を目指す。
問題はハイブリッド車の収益性だが、福井社長はインタビューの中で「利幅はガソリン車に相当近いレベルにきている。価格をガソリン車よりも30万円高くしてどんどん売れば、ハイブリッド車のほうが利益が出る」と語った。ホンダが現在販売している「シビックハイブリッド」は、ガソリン車との価格差が国内で30万─40万円。ホンダは今後投入するハイブリッド車については、同モデルのガソリン車との価格差を20万円以内に抑える考え。
このほか福井社長は、日産自動車とNECが共同開発し、外販も視野に入れている自動車用リチウムイオン電池について「ホンダが買うのは難しいだろう」と述べた。「良い製品を安く売ってくれるなら買うが、普通は自動車メーカーの色のないところから買う。それだけ自動車メーカー同士の競争は激しい。この考え方はおそらく電機業界とは異なる」と語った。
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